繊維・分子配向測定器 SST-4500

繊維・分子配向測定器 SST-4500

野村商事(株)製

SSTシリーズの配向性試験器は超音波伝播速度を計測する技術を応用した、紙やプラスチックなどのシートの繊維/分子配向性を測定・解析出来る測定機です。SSTによる測定結果は引っ張り強度を表す「ヤング率」とも非常に良い相関があります。

SST-4500 超音波シート試験器

(FD-1 サンプル送り装置はオプション)

特徴
  • 引張剛度(繊維/分子)の配向測定
  • 超音波の伝播速度の測定により、強度配向≒繊維・分子配向を評価
  • パソコンによるわかりやすい操作、データ解析表示
  • FD-1フィードデバイスを用いた長尺サンプルの自動プロファイル測定(オプション)
  • メンテナンスが容易
原理

密度が一定とされる物質中を、超音波(縦波)が伝播する時間(T)又は速度(C)とヤング率(E)との間には以下の関係があり、(T)又は(C)を測定することによって(E)の大小を知ることができます。                                            

                                      (E) ∝ ρC2 = ρ( L / T )2     *L = 距離

SSTは11.25度ごとの超音波の伝播時間(マイクロ秒単位)または伝播速度(Km /秒単位)を測定し、繊維(分子)配向/配向比/ピーク値(最大および最小)/引張剛度指数を計算し、グラフおよび数値の結果を次のように表示します。

データ出力例

 

「単葉シート測定」ではA4版(21 x 29.7 cm)の測定を標準としています。一回の測定は約13秒で完了して、全ての主要測定結果とTSIの楕円グラフが表示されます。(左図参照)

CD方向に均一間隔で採取したサンプルを順次測定してCDプロファイルを作成する事が出来ます。(左図参照)更に、オプションのサンプル送り装置を備えれば長尺のCD全幅サンプルに対して10~1000mmの間隔でCDプロファイルの自動測定が行えます。 測定点数は最大1,500点まで可能です。