きょう雑物測定装置 SpecScan 2000/2001

きょう雑物測定装置 SpecScan 2000/2001

Apogee Systems 社製

Apogee Systems, Inc.,USA 社のSpecScan2000/2001は、紙・パルプ等のシートをスキャナーで走査、得られたグレイスケールによる走査像(グレイイメージ)を画像解析してきょう雑物を自動計数する装置です。
現場でのルーチンによる測定を第一に、試験・研究室でも使える様に高度な機能も付属しています。
マニュアルによる一枚測定と、ドキュメントフイーダー(ADF)による複数枚シートの連続自動測定ができます。
測定できるきょう雑物の大きさは、JISに準拠する目視判別できる大きさから、0.001mm²程度の微細なものまで、簡単な操作で、高精度且つ再現性よく測定できます。
測定が終わるとサンプルシート毎に、検出・測定されたきょう雑物を含むグレイイメージ及び測定データが画面に表示されます。測定データは各種のものが一覧表として表示できます。プリントは一覧表毎に選択できます。データのエクセル・ロータスへの転送も可能です。
本装置はSpecScanソフト、エプソンスキャナー、ノートPC及びプリンターよりなり、上図にこの例を示します。

特徴

  • 目視との相関が高い。
    検出・測定感度は任意に設定できます。加えて、測定された個々のきょう雑物は、そのデータ(面積、巾、長さ等)と共に拡大表示できますので、目視に合わせた感度の設定が容易です。
  • 測定感度設定はマニュアルでも自動でもできる。
    マニュアルでは最大の明るさ256に対するしきい値、自動ではしきい値の比率(%)が使われます。
  • 操作・測定が簡単。
    測定仕様設定画面で予め測定条件を登録しておけば、直ちに測定に入れます。
  • オートドキュメントフイーダーで複数枚シートの連続自動測定もできる。
    例えばJIS適応のため、A4サイズシ-ト20枚の測定等です。
  • 広範囲の測定条件に対応できる。
    例えば、シートサイズ、走査の分解能、きょう雑物分類方法等がユーザー設定できます。
  • 敏速測定ができる。
    測定結果を画面表示せずに直接プリントできます。頻繁に測定するルーチンワークに適しています。
  • 測定結果のチェックが容易。
    測定されたきょう雑物が画面表示されると共に、きょう雑物のXY座標も表示できます。
  • 測定データのエクセル・ロータスへの転送ができる。
  • 校正シート付きで、装置の機能チェックが容易。
  • 豊富な付属機能。
    擬似カラーによる見易いきょう雑物解析や、グレイスケール分布やグレイスケールヒストグラムを使ってモトル、フロック、地合、微小残留インク量、シート全体の光沢度等に関する情報が得られます。